![]() |
故・森繁久弥さん | |
|
よぼよぼで頼りなくて、さらに覚束なくて、弱弱しくて、パンツが半分ヅレてて、入れ歯がゆるんでて、泣き虫なお爺さんを演じたら天下一品。そもそも老人は弱いという前提で老人を演じているんでしょうね。台本には世間一般の弱者としての老人を演じるように書いてあるんでしょうが、森繁さんが演じると老人はすべからくとても弱くて情けないように見させられるから、弱る。今時の老人が本当に弱くなるのは病気でもなったときだけ。森繁さんの演じる老人は爺が住む千葉の市原ではみかけない。そもそも弱ってよぼよぼして、下を向いて歩いてなんかいたらそれこそジジイと勘違いされます。ジジイなんて皆さん思ってないし思われるのをふがいないと思うんですね。だから一生懸命に元気で丈夫でサッサと筋力の減退した足を引きづらないように歩くんです。老人ゆえに老人には金輪際見られたくないんです。60を超えると自分が老人サークルや公民館では一番元気でボケなんか知らないと威張っていたいもんなんです。爺もご多分にもれずアラ60なんですが、公民館にいくと自分より明らかに爺さんから年上と勘違いされるから怖い。東京から引っ越してきたせいか見た目でハンデがある様なんです。みためがシテイシルバーなんだろうか(シテイボーイは聞いたことあるけど?)今時の言葉でアドバンテージがあるっていうの。いまにみろ。押しも押されない爺爺になってやるからな・・とつい力むのが爺爺の特権。森繁さんが演じるような老人がいたらみんなウンザリして辛くなるんですよ。TVの中だけでいいんですね。老人になったら世間や家庭を明るくさわやかにするのが努めなんですね。老人虐待なんていってる場合じゃないのね。息子の嫁さんを虐待するぐらいの元気がないと千葉では鼻毛と眉毛が伸びる(?)。それに比べて女性はそのまま元気なのが爺としては負けん気が働きます。女性は老婆にはならないという恐れが沸いてくる。爺としてはじっとしてられない。アスレッチクでも行って心身を鍛えないと。知り合いの70代をとうに過ぎたご夫婦なんですが奥さんから「としとったら覚えてろ」って言われて身に覚えのある爺さんの方は毎日、散歩で足腰を鍛えているっていうから、自分を守るのは自分しかないのが現実だね。でも老婆の愛情は深いよね。爺爺としてはおどかされると頑張るしかないものね。 このごろ、お若いですねと冷かされるのが一番の幸せになりつつあるのが不甲斐ない。もともと男として甲斐性はないんだけどね。爺爺としての甲斐性を探す散歩でも行ってこようかなア 合掌 |
||